眼科ブログ
昨年度の手術実績の集計を行いましたので、ご報告させていただきます。
昨年の手術総件数は802件となり、当院の過去最高を更新いたしました。
お忙しい中、当院の医療を信頼してご来院いただきました患者様に心からお礼を申し上げます。
今後もスタッフ一同、より研鑽に励んで患者様の健やかな生活と豊かなアイライフに貢献していく所存です。
当院がもっとも力を入れている白内障日帰り手術は541件となり、そのうち多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は326件と、いずれも過去最高を記録しました。
多焦点眼内レンズを用いた白内障手術が、白内障手術全体の60%を占めたことが大きな特徴で、特に選定療養対象の3焦点眼内レンズ「パンオプティクス」と、世界初の5焦点眼内レンズ「インテンシティー」が大きく増加しました。
また、全体として乱視用タイプの眼内レンズが増加傾向にあることも、特徴の一つです。
多焦点眼内レンズによる白内障手術の内訳は、次の通りです。
3焦点:パンオプティクス | 149件(乱視用58件) |
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3焦点:ファインビジョン | 38件(乱視用29件) |
5焦点:インテンシティー | 125件(乱視用41件) |
その他の多焦点眼内レンズ | 14件(乱視用10件) |
白内障手術に用いる眼内レンズに関して、単焦点・多焦点を問わず多くの選択肢を準備し、患者様が手術後に望まれる見え方の質を可能な限り追求してきた当院の取り組みが、術後の満足度を高めるとともにこうした結果に結びついたのではないかと考えています。
また、より精度の高い眼内レンズ度数決定のための術前検査ができる「IOLマスター700」、白内障手術装置「センチュリオン・ビジョン・システム」に加え、眼科手術用顕微鏡「Proveo8」などを導入し、より患者様の体の負担を軽減し、安全・安心に手術を行うことのできるシステムを整えてきたことの成果だと思います。
近視治療ICL(眼内コンタクトレンズ)手術は106件となり、一昨年に続き100件を超えました。
ICL手術を受けられた芸能人の方たちが高い評価を発信されていることなどに伴い、ICLの知名度・認知度が上昇していることから、レーシックからの切り替えを考えられている方、メガネやコンタクトを長年使うこととのコスト比較でICLを検討されている方などが増えてきているように感じます。
当院が定期的に開催しているICL無料説明会に、ご夫婦で参加されるケースも珍しくなく、ICL簡易無料検査へのお申し込みも増加しています。
網膜硝子体手術(硝子体注射を除く硝子体手術茎離断術その他など)は78件となりました。
特に、健康診断や人間ドックで黄斑上膜や黄斑円孔の可能性を指摘され、当院に相談で来院される方が増加傾向にあり、白内障との同時手術を行うケースも珍しくありません。
また、37件となった緑内障手術も同様です。
白内障と黄斑前膜を併発した場合、白内障と緑内障を併発した場合の治療法については、下記のブログをご参照ください。
言うまでもありませんが、目の状態はお一人おひとり異なります。
当院では、患者様の目の状態を精密に検査し、コミュニケーションを綿密に取りながら、患者様が望まれる見え方に一番合う治療方法の選択を行う日々の診療を大事にしています。
こうした流れをさらに進化させて、患者様のお役に立てればとスタッフ一同、心新たにする日々です。
白内障手術やICL治療については無料説明会も定期的に開催していますので、わからないことがありましたらお気軽にご参加ください。
当院はこれからもより良い眼科治療を行い、少しでも患者様の視界の質や生活の質の向上・維持に貢献できるよう、手術技術を始め更なるレベルアップに努めてまいります。
ご参考になれば幸いです。
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