日帰り白内障手術のご案内

はじめに

日帰り白内障手術の写真

当院で特に注力している白内障手術は、医療機器と医学の進歩により、今では多くの眼科において日帰りで行われるようになっています。

手術時間も通常片目10〜15分程度と短時間で終了し、体への負担も少なく、痛みもほとんどありません。

そうはいっても、初めて白内障手術を受けられる患者様は、とても不安な気持ちになられると思います。

私たちがいくら「安全ですから安心してください」と言っても、やはり怖いものは怖いです。

私自身、幼い頃に腎炎を患って長期入院して、不安を感じながら過ごした経験がありますので、その気持ちは理解しているつもりです。

そのため当院では、スタッフ一同まず何よりも患者様とのコミュニケーションを大切にしています。

手術のメリットはもちろんですが、万が一のリスクに関しても十分ご説明し、安心して手術を受けていただけるよう努めております。

また、患者様に安心して手術を受けていただくためには、術後合併症を防ぐ体制をきちんと整えておくことが必須です。

当院では開院以来、術後感染“ゼロ”を継続しています。

もし仮に緊急手術が必要になった場合でも、当院にはそれに対応できるだけの基幹病院と同等の設備が揃っていますので、ご安心ください。

日帰り白内障手術のメリット

日帰り白内障手術の主なメリットは次の通りです。

  • 日帰りなので時間的・経済的な負担が軽減できます
  • ご本人だけでなく、ご家族や周囲の方の時間的・経済的な負担も軽減できます
  • 翌日からほぼ普段と変わらない過ごし方が可能です
  • 仕事などのスケジュールも立てやすくなります

特に最近ではライフスタイルの変化により、ご高齢の方でも仕事や趣味にアクティブな生活を過ごされているケースが増えています。

お仕事が忙しいなど手術を急がれる方、介護などが必要な同居家族のいる方、一人暮らしで入院手続きが煩わしい方などに日帰り白内障手術は向いていると言えるでしょう。

しかし、全身疾患をお持ちの方などの場合、たとえ短時間の白内障手術でも術前後に内科による全身管理が必要となることもあります。

状況によっては入院して白内障手術を受けられる方が良い場合もありますので、当院では速やかに提携病院と連絡を取り、適切な白内障手術を受けられるよう万全の態勢を取っております。

当院の日帰り白内障手術の特長

当院では、眼科医師として約7000件の白内障手術に携わり熟練した手術技量を持つ院長とスタッフが、最先端の手術機器とクリーンな設備のもとに通常の白内障はもちろん、難治性の高い白内障まで高い専門技術で手術を行っています。

白内障手術は、目の中にある濁った水晶体を取り除き、その代わりに人工の眼内レンズを挿入する手術です。

超音波乳化吸引術と言って、超音波で水晶体を細かく破砕し吸引するので、創口が小さくて済み、術後の乱視や感染症のリスクを軽減できるのが特徴です。

手術は基本的に火曜日の午後に行い、必要に応じて木曜日の午後と土曜日の午後に手術日を設けています。

遠方からの患者様には、提携している近くのビジネスホテルに特別価格で宿泊することもできますので、お気軽にお問い合わせください。

白内障手術は短時間で行える日帰り手術だからこそ、医師の技術や経験がダイレクトに反映されます。

患者様の生活の質(QOL)の維持および向上に努めることはもちろん、希望される見え方の質(QOV)などご要望を汲み取って、一番適した方法を提供できる技術が問われる時代です。

そうした患者様の望む最適な見え方を実現するための、選択肢のある白内障手術の提供にスタッフ一同努めていることが、当院の最大の特徴です。

特に多焦点眼内レンズを用いた白内障手術においては、兵庫県内でも有数の手術実績があります。

白内障手術を検討されている方は安心して当院にお越しください。

手術の流れ

  • 手術の流れ1の図
    水晶体の前の袋である前嚢を円形に切りとります
  • 手術の流れ2の図
    超音波の機械を眼球内に挿入して核を粉砕します。傷は3mmです
  • 手術の流れ3の図
    眼内レンズを挿入します
  • 手術の流れ4の図
    眼内レンズを固定します。

手術前の診察・検査について

白内障の手術前検査は、視力や眼圧の測定だけでなく眼底検査などを行い、視力低下などの原因が白内障だけなのかどうかを詳しく調べます。

この中には、角膜内皮細胞の数が保たれているかどうかも含まれます。

精密な手術前検査によって、患者様の目の状態を正確に把握し適切な診断を行うことが、より安全で安心かつ最適な白内障手術に欠かせませんので、術前検査にはこだわりを持っています。

検査の結果、白内障以外に問題がない場合、眼球の長さや角膜のカーブの形状を測定して水晶体の代わりとなる人工の眼内レンズの度数を決めていきます。

当院では、眼内レンズ度数計算に必要な測定が正確にできる最新機器、ドイツCarl Zeiss(カールツァイス)社製「IOLマスター700」を導入しています。

この機器の特徴は、測定時の眼球の断層画像や中心窩のスキャン画像も表示することができるため、測定状態の把握が簡単に行えるだけでなく、黄斑疾患などもスクリーニングすることができます。

そのため、黄斑疾患が疑われる患者様だけを網膜の状態を調べるOCTもしくはOCTAで精査すれば、患者様に余分な検査を行う必要がなく、負担の軽減に繋がります。

IOLマスター700の詳しい説明はコチラ

IOLマスター700の写真

診察後に手術日が決定した後は、院長の方から手術に関して詳しく説明させていただきます。

その後、専門スタッフから手術に向けての過ごし方の注意点を丁寧に説明いたします。

手術前の過ごし方の主なポイントは次の通りです。

  • 手術の3日前から抗生物質の点眼を開始します。手術する方の目に、1日3回必ず点眼してください。
  • 手術前日は入浴や洗髪を済ませておいてください。
  • 緊張することはありませんので、睡眠は十分とっておきましょう。

手術当日の流れ

手術当日ですが、「緊張しないでください」といっても、やはり緊張はしてしまうものです。

スタッフ一同、リラックスして手術を受けていただくために最善を尽くしておりますので、ご不安な点がありましたら遠慮なくお伝えください。

主な手術当日の流れは次の通りです。

STEP1

手術開始の1時間半前頃に当院に来ていただきます。
※手術の順番によってそれぞれ来院時間と退院時間は異なります。
早い順番をご希望の方などできるだけ対応してまいりますが、ご希望に添えない場合もございますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。

STEP2

手術着に着替え、抗生物質や麻酔の目薬の点眼など、手術前処置を行います。

STEP3

手術室に入り、通常は洗眼消毒の時間を含めて約10〜15分で終了します。
手術中に痛みを感じることはほとんどありませんので、慣れないかもしれませんができるだけリラックスして手術を受けてください。

STEP4

手術終了後、待合室で休憩していただきます。
術後の注意点などの説明をスタッフが丁寧に行いますので、ご不明な点等ございましたらお気軽にお尋ねください。

STEP5

休憩後、ご気分が悪いなど問題がなければ普通に歩いて帰宅していただきます。
手術当日は眼帯をして片目の状態ですので、できましたらご家族の方など付き添いの方にお迎えに来てもらった方がいいでしょう。

手術当日ご帰宅されてからの主な注意ポイント

  • できるだけ安静にお過ごしください。
  • お風呂には入らないでください。洗髪や洗顔も我慢してください。
  • 目をこすることのないよう、寝る時も保護メガネをかけてください。
  • 食事制限は特にありませんが、飲酒や喫煙は控えてください。
  • 処方された術後に使用する目薬は、用法をよく守りきちんとさしてください。

白内障手術の費用について

白内障手術は、大きく分けると保険適用内手術と保険適用外手術の2種類があります。

保険適用内手術→単焦点眼内レンズを用いた白内障手術
保険適用外手術→多焦点眼内レンズを用いた白内障手術

すでにご承知のこととは思いますが、2020年4月から多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は先進医療除外となり、厚生労働省が定める選定療養(選定医療)の対象となっています。

これを受けて当院では、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を行う医療機関の届出を行い、選定療養対象の多焦点眼内レンズを取り扱っております。

単焦点眼内レンズ、多焦点眼内レンズそれぞれを用いた白内障手術に関する費用および選定療養に関する説明、高額療養費制度の利用や各種任意保険などに関する詳しいご説明は次の項目をご参照ください。

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