ひとくちに多焦点眼内レンズといっても、様々なタイプがあります。
ピントひとつ取ってみても、遠くと近くに合うものもあれば、遠くと中間距離に合うもの、または遠くと近く、中間距離の3つに合うものというようにです。
従来、多焦点眼内レンズの光学部デザインは、回折型と屈折型の2種類でした。
そこで新しく登場したのが、イタリアのSIFI MedTech社が開発した「ミニウェル・レディ(MINIWELL ready)」です。
この「ミニウェル・レディ」は、プログレッシブ型と呼ばれるもので、世界で最初に開発されたタイプの多焦点眼内レンズです。
従来の回折型と屈折型のタイプと違い、遠くのものから近くのものまでスムーズに見ることができるなど様々な利点があるため、最近日本の眼科でも積極的に取り入れられている多焦点眼内レンズです。
眼内レンズの種類 | 遠方視力 | 中間視力 | 近方視力 |
---|---|---|---|
MINI WELL READY | ○ | ○(遠〜中の自然な見え方) | △ |
3焦点 | ○ | ○ | ○ |
2焦点 | ○ | △ | △ |
単焦点 | ○ | × | × |
これまでの多焦点眼内レンズは「遠くと近く」「遠くと中間距離」「遠くと近く・中間距離」にピントが合うものでした。
いわゆる2焦点・3焦点眼内レンズです。
ところが、ミニウェル・レディは焦点深度拡張EDOFと言われる「遠くから中間距離」を連続的に自然にカバーしてくれるという、これまでとは違ったピントの合い方が特徴の一つです。
もちろん近くが全く見えないわけではありません。従来の多焦点眼内レンズより見え方のクオリティが高く、より自然な見え方が期待できます。
グレアと呼ばれる夜の光のまぶしさや、ハローと呼ばれる光の周辺に輪がかかる見え方が従来の多焦点眼内レンズよりかなり少ないのが特徴です。
もともと手術前の正常な状態に近い見え方を確保できるため、夜間の運転が多いドライバーや、片目だけの白内障手術を希望される方にも適応しやすいと言えます。
人生100年時代と言われる中、高齢になってもスポーツや文化に勤しんでいる方が増えています。
ミニウェル・レディは遠くから中間距離の見え方の質に特徴があります。
パソコンを見たり、ゴルフや運転を楽しむには最適なレンズと言えます。
このようにミニウェル・レディは、これまでの多焦点眼内レンズと違う特徴を持っています。
多焦点眼内レンズにはそれぞれ特徴があり、自分が望む見え方によってレンズを選ぶ必要があります。
和田眼科では必要に応じて海外で実際に使用されている先進的な多焦点眼内レンズを取り寄せ、できるだけ患者様の希望される見え方に合うようなレンズを選択できる体制を整えております。
患者様との綿密なコミュニケーションのもと、安心して手術を受けて頂けるようスタッフ一同誠心誠意努力してまいりますので、お困りのことや疑問がございましたらお気軽にご相談ください。
日本において、ミニウェル・レディは厚生労働省未認可のため、保険診療の対象にはなりません。
診察及び手術は完全自費診療となります。
また、選定療養の対象ではありません。
医療費控除の対象になりますので、領収書は失くさずに保管してください。
乱視なしの場合
片眼レンズ代
乱視ありの場合
片眼レンズ代
当院では、白内障手術だけでなく多焦点眼内レンズについても、無料説明会を開催しています。
眼内レンズの種類や乱視用の有無など、専門スタッフがわかりやすくご説明させていただきます。
質疑応答の時間も確保しておりますので、少しでも不安なことや疑問点がございましたら遠慮なくご相談ください。
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