眼科ブログ
白内障と一口に言っても、最も多い加齢に伴う白内障を始め、さまざまなタイプがあります。
今日はその中の一つ、続発性白内障について少しまとめてみたいと思います。
続発性白内障とは、ステロイド剤などの長期服用による副作用、網膜硝子体手術など他の眼科治療、ぶどう膜炎など他の眼科疾患に続発して起こる白内障のことを指します。
ぶどう膜炎など他の眼科疾患に続発して起こる白内障については、糖尿病などが原因で起こる白内障などを含め、併発白内障と呼ばれる場合もあります。
続発性白内障も水晶体に濁りが生じてくることについては、加齢性白内障と変わることはありません。目のかすみやまぶしさ、視力低下が生じることも同様です。
治療に関しても見えづらさで日常生活が過ごしにくくなった場合、白内障手術によって水晶体の濁りを取り除く点で、加齢性白内障の治療と変わりはありません。
目の手術を何回も行うことはリスクがありますので、網膜剥離などの硝子体手術を行う際、中高年の方では将来の白内障発生の予防のために、網膜硝子体手術と白内障手術を同時に行うことが一般的です。
診察時などに時々質問を受けるのですが、続発性白内障と後発白内障は名称こそよく似ていますが、その内容は全く別のものです。
後発白内障は、個人差はありますが手術後に数カ月から数年経過後、眼内レンズを支えている膜(水晶体を収めている水晶体嚢のうち後嚢)が濁ることを指します。
この混濁の程度はさまざまで、日常生活に支障がなければ問題ありません。
視力低下など不便を感じる場合、レーザー治療で濁った膜を散らして綺麗にする処置を行います。
この処置は外来ですぐにできますし、生活制限もありませんのでご安心ください。
一時的にもやもやした濁りが見えますが、次第に吸収されて見えなくなります。
「白内障の予防方法は何かありませんか?」というご質問も、診察時などに多い質問の一つです。
白内障の初期段階の場合、薬物治療を行いますが、あくまで「白内障の進行を遅らせる」ためのものでしかなく、最終的には手術が必要になることは、すでにご存じのことと思います。
したがって、白内障の予防というより、できるだけ進行を遅らせるために取り入れた方が良いと思われるのは、体を酸化から守ることです。
いわゆるアンチエイジングで、主なものとして次の事柄があげられます。
こうしたことを日々の生活習慣に取り入れると、白内障の発生時期を少しでも遅らせることに繋がり、その他の眼病の発生予防にも役立つと考えられます。
目の病気はさまざまで、時には一刻を争う怖い病気もありますが、定期検診などで自分の目の状態を把握しておけば、仮に病気になった場合でも重篤化を防げる可能性があります。
見え方を維持することは、情報化社会が進む今日、ますます大切になっています。
当院では、患者様とのコミュニケーションを大切にし、患者様が希望される見え方などライフスタイルをよく伺い、患者様のご納得のもと適切なタイミングで白内障手術を受けていただけるよう努めております。
また、患者様が求める見え方になるべく近づけられるよう、単焦点・多焦点・乱視矯正などさまざまな眼内レンズの選択肢をご用意しています。
白内障手術無料説明会、眼内レンズ無料説明会も定期的に開催していますので、わからないことがございましたらご相談ください。ご参考になれば幸いです。
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