眼科ブログ
10月になり、朝夕涼しくなってきました。
季節の変わり目には、体調を崩しやすくなりますが、目の状態についても同様です。
今日は、年齢や性別を問わず誰にでも起こり得る眼精疲労、その要因の一つでもある不同視のことを、少しまとめてみようと思います。
目の疲れは、一晩寝て改善されるようであれば単なる疲れ目で問題はないのですが、十分睡眠をとっても目のかすみや痛み、充血などが取れないようであれば、眼精疲労の可能性があります。
何日かすればよくなるだろうと思っていてそのまま放置していると、頭痛や肩こりなどの症状に繋がり、慢性化してしまうこともあるので早めの対策が必要です。
いくら休息しても、疲れの取れない眼精疲労を引き起こす要因は、いくつかあります。
1.日々のストレス
長時間の仕事や日常生活のストレスによって、自律神経が不調になることが、目にとっても悪い影響を及ぼします。
仕事中に適度な休憩を取ることや、日常生活で定期的な運動を取り入れるなどしてストレスを発散し、体内の血流を良くすることが眼精疲労の予防に大切です。
2.パソコンやスマートフォンの見過ぎ
仕事や通勤中、または家にいる時など、近い距離でパソコンやスマートフォンを見ていると、知らず知らずのうちに目を酷使しがちです。
集中して画面を見ている間、まばたきが少なくなりがちなため、目の表面が乾き気味になってしまいます。
便利になったライフスタイルだからこそ、眼精疲労の予防のためには注意しておきたいポイントです。
3.加齢に伴う目の緊張増加
人間はものを見る時、ピントを調節することではっきりと認識していますが、加齢でピント調節が難しくなってくると、無理にピントを合わせようとして、必要以上に目の筋肉を働かせてしまいます。
これも、眼精疲労を引き起こす要因の一つです。
また、これはメガネやコンタクトレンズの度が合っていない場合にも当てはまります。目を酷使する時代だからこそ、自分に合った視力矯正を行うことが、ますます大切になっていると言えるでしょう。
不同視とは、右目と左目の屈折が違う状態、つまり見え方・視力に差がある状態のことです。
大人の場合、あまり自覚症状がない場合もありますが、左右の視力差があってアンバランスな見え方のため、目が疲れやすかったり知らず知らずのうちに疲労が蓄積し、眼精疲労に繋がったりします。
不同視の場合、屈折矯正をメガネで行うと左右差のひずみが強くなることから、個人差はありますがメガネよりもコンタクトレンズ、あるいは屈折矯正手術を行う方が、より見え方の質を高める結果をもたらす場合もあります。
また、不同視は眼精疲労だけでなく、肩こりや頭痛などの慢性疾患を引き起こす原因にもなるので、注意が必要です。
眼精疲労に繋がる代表的な眼病は、「なみだの病気」とも呼ばれるドライアイです。
その他、白内障や緑内障といった自覚症状がなかなか出にくい眼病によって、眼精疲労が引き起こされている場合があります。
目の疲れは、体のバランスが崩れていることを知らせてくれる重要なサインです。
サインの見落としは、防げる病気の見落としに繋がりかねません。
目は一番早く老化を感じる部分の一つなので、できるだけ健やかな生活を送るためにも、眼病の早期発見・早期治療に努め、見え方の質を守ることが大切です。
例えば、白内障と診断された際、どのタイミングで白内障手術を考えるかは、見ることに支障が出てきた時がその一つですが、近視の強さや不同視の問題など、考慮に入れておかなければならない点は少なくありません。
ケースバイケースですので一概には言えませんが、当院では白内障手術後の生活がより良いものになるように工夫をして、日帰り手術を行っております。
当院では、白内障手術説明会を定期的に開催しています。
わからないことがありましたら、ご相談ください。ご参考になれば幸いです。
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