眼科ブログ

浮遊物が飛んでいるように感じる飛蚊症の原因・病気について

「目の前に突然、ゴミのようなものが浮かんで見えるようになった」と症状を訴えて来院される患者様が増えております。このような症状は飛蚊症(ひぶんしょう)と呼ばれるものです。加齢による生理的な飛蚊症は気にしなくていい場合もありますが、何らかの眼病の兆候として表れることもありますので注意が必要です。

飛蚊症が起きた場合、視線を動かすと一緒に浮かんでいるものが移動しているように感じられるかと思います。また、まばたきをしても目をこすっても消えないので、不快にお感じになられることでしょう。ここで気を付けていただきたいのは、なるべく目をこすらないでほしいということです。

特に強度近視の方や中高年の方の場合、硝子体剥離、網膜裂孔、網膜剥離、眼底出血、ぶどう膜炎などが起きている兆候として飛蚊症が発生している可能性があるからです。

目をこするとさらに症状が悪化する場合があります。硝子体剥離、網膜裂孔、網膜剥離が起きている場合、何よりも大切なのは早期発見・早期治療です。特に浮いているものが増えた場合はなるべく早く眼科専門医を受診することをお勧めします。

受診される時は眼科で散瞳検査といって瞳を大きくする目薬を入れての精密検査が必要になりますので、①ご自身での車やバイク運転での来院は避ける、②時間にゆとりを持って眼科に来院するようにしてください。

眼底・網膜の状態を正確に把握しておくことがさまざまな眼病の予防に繋がります。当院では通常の散瞳検査やOCT(眼底3次元解析装置)だけでなく、必要に応じてOCTA(光干渉断層血管撮影)を用いた検査によって、より網膜や大事な中心部である黄斑の変化を観察し、その場で患者様に説明することができます。

硝子体や網膜の剥離が起きるスピードは一概には言えませんが、いったん剥がれ出すとかなり早いスピードで剥がれてしまいます。場合によっては早期に対応しないと視力の回復が望めないこともあります。

新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が出され、不要不急外出を控えなければならない状況ではありますが、視力の維持は生活を送るうえで欠かせないポイントです。

当院は今週・来週ともに暦通りの診療を行っております。院内の衛生管理は万全を期しており、緊急手術が必要など当院で対応できない場合は、速やかに提携病院にご紹介させていただくなど少しでも患者様の目を守るよう最善の対策に努めております。急に浮遊物が増えるようなことがありましたら、ご相談ください。

ページトップに戻る

和田眼科グループ医院

  • 和田眼科本院の写真

    和田眼科 本院

    お問い合わせ

    0798-39-3777

    兵庫県西宮市津門呉羽町1-28
    今津医療センター2階
    阪神・阪急今津駅 徒歩1分

    ホームページはコチラ

  • 和田眼科夙川院の写真

    和田眼科 夙川院

    お問い合わせ

    0798-39-8883

    兵庫県西宮市常磐町1-27
    ヤマイチPLAZA さくら夙川2階
    阪神西宮駅徒歩7分
    阪急夙川駅徒歩12分
    JRさくら夙川駅徒歩10分

    ホームページはコチラ