眼科ブログ
今日は私が参加しているICL研究会についてお話しさせていただきます。
ICL研究会はICL(後房型有水晶体眼内レンズ)を通じて日本における屈折矯正手術を再構築し、次の世代にこの有用性を伝え、より安全で正確な手術を確立することを目的に設立されたとても意義の高い研究会です。トピックスの共有と情報交換を行うため、私も時々東京に行っております。
近視治療の一つとして最近注目を集めているICL(アイシーエル、“Implantable Contact Lens”の略称)は、 小さなレンズを目の中に移植(インプラント)して近視や乱視を矯正することで、裸眼視力を回復させる視力矯正手術です。以前のブログでもご紹介しましたが、実はレーシックよりも歴史は古いのです。
「眼内永久コンタクトレンズ」と呼ばれている理由は、半永久的にレンズが使用できること、眼鏡やコンタクトレンズをつけるといった日常の面倒な手入れや取り外しの必要がないことがあげられます。裸眼でしっかりと見えていることは、思っているより大変重要なことです。例えば、小さなお子さんをお持ちのお母さんだったら、夜間に授乳を行う時に眼鏡を探す必要もありません。
また、起きないことに越したことはありませんが、災害など急な不測の事態の場合、眼鏡を探したりコンタクトレンズをつけたりする必要がないことはとても大きいのではないでしょうか。
その他、勤務時間が不規則でコンタクトレンズの装用に苦労されている方、以前にレーシックの検査をして不適応だった方も一度ICLを検討されてみる価値はあると思います。
医療の世界は日進月歩ですし、患者様のお役に立つためにもこうした研究会はもちろん、診療分野を超えて教えを請い研鑚を積むことは私の生きがいであり、ライフワークだと思っています。
技術の追求に終わりはありません。たくさんの患者様の明るい視界とかけがえのない人生に微力ながら少しでも貢献していけるように、ICL研究会で学んだトピックスなども、今後ブログやICL手術説明会などを通じて発信していければと思っています。
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