眼科ブログ

多焦点眼内レンズの種類、単焦点との比較について

白内障手術に使用する眼内レンズに、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズがあることは、すでにご存じのことと思います。

診察時や当院が行っている白内障無料説明会、眼内レンズ無料説明会でも、よくご質問をいただきますが、単焦点眼内レンズが保険診療だから質が低い、多焦点眼内レンズが選定療養、もしくは自由診療だから質が高いということはありません。

単焦点眼内レンズ、多焦点眼内レンズそれぞれに、長所と短所(メリット、デメリット)があります。

今日は、特にご質問をいただくことの多い「多焦点眼内レンズの種類」や、それに関連することについて、少しまとめておこうと思います。

眼内レンズを検討する上で、一番大切なこと

白内障との診断を受けて手術が必要になり、眼内レンズを選ぶ際、押さえておきたいポイントがあります。

単焦点か多焦点か、その比較を考える前に、一番大切なことは、患者様が白内障手術後に望まれている見え方に、できるだけ近づくことができる眼内レンズを選んでいただくことだと思います。

「手元がはっきり見えるようになりたい」「スポーツが好きなので、それに適したレンズが欲しい」など、ライフスタイルは人それぞれです。

それを踏まえて、自分に合う眼内レンズを探す時、まず考えていただきたいのは、「日常生活でメガネに頼りたいかどうか」です。

単焦点と多焦点、それぞれの眼内レンズの基本的な特徴

白内障手術後もメガネをかけることに抵抗のない方の場合、単焦点眼内レンズで基本的に問題はないかと思います。

単焦点眼内レンズはその名の通り、焦点が一つになるレンズのことです。

焦点を遠くに合わせると近くがぼやけて見え、近くに焦点を合わせると遠くがぼやけて見えます。

そのため、焦点が合わない距離にピントを合わせるには、常にメガネが必要になります。

一方、白内障手術後はメガネをかけたくない、なるべく頼りたくないという方の場合、多焦点眼内レンズを検討されてはいかがでしょうか。

当初は、近くと遠くに焦点が合う2焦点が中心でしたが、最近では中間距離にもピントが合うなど複数の焦点距離を持つ3焦点眼内レンズ、さらには遠方、遠中、中間、近中、近方の5つの焦点に、ピントを調節できる5焦点眼内レンズ「インテンシティー」も登場しています。
また、乱視矯正対応の眼内レンズも増えています。

(当院で取り扱っている眼内レンズはコチラをご覧ください)

多焦点眼内レンズの進化は、白内障手術と同時に乱視や老眼などの屈折矯正を行う上でも、大きな役割を果たしています。

強度近視や乱視が強くてメガネが手放せない、老眼で字が読みにくいために読書から遠ざかっていたなど、今まであきらめていたりできなかったことが解消され、かえって白内障手術後に、快適な生活を送ることのできる可能性が広がってきたのが現状です。

最適な眼内レンズをご提案するために

当院では、白内障手術に使用している単焦点眼内レンズや多焦点眼内レンズについて、できるだけわかりやすくホームページで解説しています。

また、新しいタイプの眼内レンズを取り入れた時は、院内での掲示やホームページ、ブログを通じて、なるべく早くお知らせするようにしています。

その他、白内障手術無料説明会、眼内レンズ説明会を定期的に開催しています。

特に多焦点眼内レンズについては、国内で使用できるものも以前に比べて増えてきました。
今後も眼科医療情報の提供に努めてまいりますので、お困りのことがありましたらご相談ください。
ご参考になれば幸いです。

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