白内障手術「眼内レンズの特徴と選び方」について
白内障と診断され、手術が必要になった時、白く濁った水晶体の代わりとなる眼内レンズを選ぶことは、すでにご存じのことと思います。
その際に、大きく分けて単焦点眼内レンズか多焦点眼内レンズ、どちらかをお選びいただきますが、当院でも、患者さまから「どちらがいいでしょうか」と相談を受ける機会は、以前より増えています。
白内障手術でよくいただくご質問のひとつが、「眼内レンズはどちらを選べばよいですか」というものです。そこで今回は、それぞれの特徴について分かりやすくまとめました。ぜひご参照ください。
加齢とともに発症する確率が高まる白内障
白内障の原因でもっとも多いのは、加齢によるものです。
60代、70代と加齢に伴って増加し、80歳以上ではほぼ100%の方にみられると言われています。
一方、アトピー性皮膚炎やステロイドの副作用による白内障など、比較的若い世代での発症も珍しくありません。
働き盛りであり、職場で重要な仕事を任せられている方も少なくなく、初めて眼科に来て「白内障」と診断され、ショックを受ける方もいらっしゃいます。
白内障は、基本的には一度きりの手術ですので、後悔のない眼内レンズ選びをしていただくことが大切だと、当院では考えています。
特に、年齢に関わらず、ライフスタイルが多彩になっている現代社会です。
求める見え方のニーズも多彩になっていますので、当院では、単焦点・多焦点にかかわらず、乱視用タイプも含め、患者さまが白内障手術後に希望される見え方に、できるだけ近づけられるよう、多くの選択肢をご用意しています。
眼内レンズ選びで大切な「焦点距離」
眼内レンズは、大きく分けて単焦点と多焦点があります。
単焦点はピントが1ヵ所にしか合わない眼内レンズで、選べるのは「近方」か「遠方」のどちらかでしかありません。
いずれにしても、メガネ無しで過ごすことは難しくなります。
一方、多焦点は読んで字のごとく、焦点が複数ある眼内レンズです。
2焦点・3焦点・5焦点とさまざまなタイプがあり、当院では5焦点眼内レンズ「インテンシティー」を選択される患者様が増えています。
費用面では、単焦点が保険適用で、多焦点は選定療養もしくは自由診療です。
焦点距離に関しては、以前のブログも含めてご参照ください。
白内障の手術費用と眼内レンズ
以前は、一部の多焦点眼内レンズに関しては先進医療適応でしたので、先進医療保険加入の有無で最終判断される方が多かったです。
2020年4月からは多焦点眼内レンズが先進医療除外となり、選定療養(選定医療)もしくは自由診療になったことで、選定療養対象の多焦点眼内レンズを選択された場合、白内障手術費用に健康保険が適応されるようになりました。
白内障の手術費用に関する現在のルールについては、こちらをご参照ください。
たまに誤解を受けることがありますが、全て保険診療でまかなえる単焦点眼内レンズの質が低く、選定療養もしくは自由診療となる多焦点眼内レンズの質が高いというものではありません。
それぞれメリット・デメリットがありますし、手術後の見え方のご希望やお仕事・ライフスタイルに応じて、眼内レンズの選択も変わってくると思います。
ライフスタイルに合わせた眼内レンズ選びが大切です
たとえば、働き盛りの方でパソコン・デスクワークが多い方、学校の先生や薬剤師の方など、近くの対象物を見ないといけないし、対人で相手の顔を見ないといけない方、つまり遠くも近くもある程度見えないとお仕事上で困るという方の場合は、選定療養もしくは自由診療で、多焦点眼内レンズを希望される方が多いように見受けられます。
もちろん一概にそうだというわけではありません。また、手元の見え方は、手術後の目の状態によって個人差があります。必ずしも仕事に支障なく手元が見えるとは限りませんので、眼内レンズを選択する際には慎重に検討することが大切です。
お仕事だけではなく、ゴルフや登山などのスポーツを楽しみたい、ギターなどの楽器演奏や手芸など趣味を楽しみたいなどの理由で、多焦点眼内レンズを選択される方も多くいらっしゃいます。
白内障とゴルフ、多焦点眼内レンズの効用について(診察時・手術後の感想から)
白内障と楽器演奏、多焦点眼内レンズの効用について(診察時・手術後の感想から)
和田眼科グループでは、眼内レンズの選択肢をできるだけ多く揃えています
白内障はお一人おひとり異なりますが、加齢とともにほとんどの方がなる病気です。
基本的に一度きりの手術ですし、その後のお仕事やご趣味などのライフスタイル、またお求めになる見え方の質をふまえて眼内レンズの種類を選択する時代になっています。
さらにこれからの勤務形態の変化、例えば在宅ワーク・リモートワークの増加や、パソコン・スマートフォンなどの見る頻度などを鑑みる必要性もあるでしょう。
患者さまがお求めになる見え方になるべく応えるために、当院では複数の単焦点・多焦点・乱視矯正眼内レンズの幅広いラインナップをご用意しております。
「この眼内レンズしかない」と思われていた患者さまが、「こっちの眼内レンズにしてよかった」と手術後ご感想をいただくことも少なくありません。
目の状況にもよりますが、最適な眼内レンズをお求めになりたい方のために少しでも貢献できればと思います。
また、今津本院・夙川分院ともに、眼内レンズの選択を含めた白内障手術全般の無料説明会を、定期的に開催しています。
手術を受けられる方だけでなく、手術を検討されている方、白内障手術がどういうものか知りたい方などでも参加できます。
ご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。ご参考になれば幸いです。

