眼科ブログ
11月度の手術件数のご報告をさせていただきます。
<手術総件数 67件(硝子体注射を除く)>
・白内障手術 56件(眼内レンズの内訳)単焦点 14件 多焦点 42件
・ICL 6件
・網膜硝子体 3件
・緑内障 2件でした。
全症例において手術は問題無く予定通り終了し、開院以来継続している「術後感染ゼロ」を更新することができました。
当院の眼科医療を信頼し、ご来院いただきました患者様に厚く御礼申し上げます。
今後も患者様の「見える喜び」のために、スタッフ一同、より研鑽を積んで、患者様の健やかな生活と豊かなアイライフに貢献していく所存です。
11月度の手術の特徴についてご紹介していきますので、今後の参考にしていただければ幸いです。
昨年以降、当院の白内障手術の特徴は、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術が白内障手術全体の過半数を超え、大きく伸びていることですが、11月はさらにその傾向がはっきりした月でした。
白内障手術56件のうち、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は42件で、白内障手術全体の75%を占めています。
11月の多焦点眼内レンズ42件の内訳は、次の通りです。
・三焦点眼内レンズ「パンオプティクス」 21件(うち乱視用タイプ9件)
・五焦点眼内レンズ「インテンシティー」16件(うち乱視用タイプ10件)
・三焦点眼内レンズ「ファインビジョン」2件(うち乱視用タイプが2件)
・二焦点眼内レンズ「シンフォニー」2件(うち乱視用タイプが2件)
・多焦点眼内レンズ「エボルブ」1件(うち乱視用タイプが1件)
このうち、選定療養対象の多焦点眼内レンズは「パンオプティクス」と「シンフォニー」です。
多焦点眼内レンズにはそれぞれ特徴があり、求められる見え方の質やお仕事・ライフスタイルとの関係で眼内レンズの選択も変わってくると思います。
白内障治療は、単に手術して白内障の濁りを取り除き見えやすくするだけでなく、その後の生活を考えた見え方の質を求められる時代になっていると言えるでしょう。
上記の眼内レンズの内訳を見ていただいてもわかる通り、乱視用タイプが増えているのも特徴です。
多焦点眼内レンズでいえば、42件のうち24件が乱視用タイプで、約57%を占めています。
また、単焦点眼内レンズにおいても、14件のうち乱視用タイプは7件で、50%となっています。
これは11月に限らず、眼内レンズ全体として乱視用タイプが増えているのも、今年の特徴と日々の診療や手術から感じています。
白内障は、基本的には一度きりの手術ですので、後悔のない眼内レンズ選びをしていただくことが大切だと、当院では考えています。
特に、年齢に関わらず、ライフスタイルが多彩になっている現代社会です。
単焦点・多焦点にかかわらず、乱視用タイプも含め、患者様が白内障手術後に希望される見え方に、できるだけ近づけられるよう、眼内レンズのラインナップを増やしてきた成果ではないかと思います。
当院は火曜・木曜・土曜が手術日です。両目の白内障手術を行う場合、基本的な考え方としては、より術後の安心・安全に注意を払うことと患者様の通院負担軽減のために、片目ずつなるべく2-3週間内で(薬の投薬管理煩雑化をさけるため、可能であれば1週間以内が理想)を推奨しています。
例 火・木 木・土 木・火 火・火 土・火
高額療養費上、同月内に行うのが理想ですが、ご都合もあると思いますので月またぎも対応いたします。安心・安全な白内障手術に努めているとはいえ、手術に伴うリスクがゼロになるわけではありませんから、このようになるべく片目ずつを推奨させていただいています。もちろん、遠方からお越しの方、お仕事の関係などでお休みを取るのが難しい方もいらっしゃいますので、患者様がご希望される場合、白内障の両目同時手術にも対応しております。
白内障手術、眼内レンズ無料説明会も定期的に開催していますので、わからないことがありましたら、ご相談ください。ご参考になれば幸いです。
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