テクニス ピュアシーは、アメリカのJohnson & Johnson社が開発した多焦点眼内レンズ(IOL)です。
従来の多焦点レンズのような「輪っか」や「ギラつき」が少なく、連続焦点型(Extended Depth of Focus: EDoF)に近い、自然で滑らかな見え方が期待できます。
ピュアシーの最大の特長は、「連続的な焦点深度」を持つ非回折型のレンズ設計です。
従来の多焦点レンズは、遠・中・近を「段階的」に切り替える仕組みが多く、見え方にギャップ(焦点間の飛び)が生じやすいという課題がありました。
一方ピュアシーは、レンズの中心部から周辺部にかけて自然にピントが移動する連続焦点設計を採用しています。
「OptiCurve テクノロジー」という独自の屈折技術で、これにより、視線を動かすだけでスムーズに距離が変わる感覚を得られます。
OptiCurve ™テクノロジーにより、光を遠方から中間、近方に分配し、焦点深度を拡張
テクニス ピュアシーは、「非回折型」の多焦点レンズです。
これは、レンズ表面に段差(リング構造)を持たないため、夜間や逆光で発生しやすい「ハロー(光の輪)」「グレア(まぶしさ)」を最小限に抑えることができる設計です。
回折型の多焦点レンズは、構造上どうしても光の一部を分散(ロス)させてしまいます。
一方、ピュアシーは非回折型であるため、より多くの光を網膜に効率よく届けることができ、コントラスト感度の低下を抑えます。
これは、視力の“数字”には現れにくい、「くっきり見える感覚」や「色の濃淡の違いが分かる視力」に直結します。
※多くの方が日常生活で老眼鏡なしで快適に過ごせると報告されていますが、細かい文字や長時間の読書などで補助的な眼鏡が必要になる場合もあります。
「テクニス ピュアシー」は、選定療養対象の多焦点眼内レンズです。
そのため、レンズ代+健康保険一部負担金が、手術費用となります。
和田眼科グループにおける「テクニス ピュアシー」のレンズ費用は、以下の通りです。
乱視なしの場合
片眼レンズ代
乱視ありの場合
片眼レンズ代
比較対象としては、同じ選定療養対象の三焦点眼内レンズ「パンオプティクス」と同価格とお考えいただければ、わかりやすいかと思います。
白内障手術に用いる眼内レンズ選びは、その後のお仕事やご趣味などのライフスタイル、またお求めになる見え方の質をふまえて行うことが大切です。
和田眼科グループでは、患者様が手術後に求められる見え方の質に、なるべく近づくことができるよう、さまざまなタイプの眼内レンズをご用意しています。
レンズの決定については、患者様のご意向をよくうかがいながら、検査結果や診断を通じて総合的に判断してまいります。
わからないことがあればご相談ください。
当院では、白内障手術だけでなく多焦点眼内レンズについても、無料説明会を開催しています。
眼内レンズの種類や乱視用の有無など、専門スタッフがわかりやすくご説明させていただきます。
質疑応答の時間も確保しておりますので、少しでも不安なことや疑問点がございましたら遠慮なくご相談ください。
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