多焦点眼内レンズと乱視矯正について
白内障の症状が現れる時期は、お一人おひとり異なりますが、加齢とともにほとんどの方がなる病気であることはすでにご存じのことと思います。
白内障の手術は基本的には一度きりの手術ですし、その後のお仕事やご趣味などのライフスタイル、またお求めになる見え方の質をふまえて、眼内レンズの種類を選択する時代になっています。
そうした中、和田眼科グループにおける白内障手術の特徴としてあげられるのが、5焦点眼内レンズ「インテンシティー」や3焦点眼内レンズ「パンオプティクス プロ」を始めとする多焦点眼内レンズの増加、乱視矯正(トーリック)タイプの眼内レンズの増加です。
乱視矯正(トーリック)タイプの眼内レンズを選ばれる方が増えています
昨年を振り返っても、白内障日帰り手術658件のうち、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は469件と白内障手術全体の約71%を占めました。
また、全体として乱視矯正タイプの眼内レンズが増加する中、「インテンシティー」の251件のうち乱視矯正タイプは119件と、約44%を占めています。
2026年になっても、乱視矯正タイプの増加傾向は顕著で、患者さまに納得のできる眼内レンズ選びをしていただけるよう、単焦点・多焦点を問わず、乱視矯正タイプを有する眼内レンズをできるだけ多く取り揃えてきた当グループの成果が、反映されている結果だと思っています。
白内障手術と乱視矯正に関する和田眼科グループのこだわり
乱視とは、ものが二重に見える状態のことで、角膜と水晶体の球面形に歪み・ひずみがあることで起こります。
白内障手術後の見え方の質を追求するには、乱視成分の分析と補正が重要です。
そのため、和田眼科グループでは、白内障手術に使用する眼内レンズの度数計算を精密に行う「IOLマスター700」、目の見え方についてさまざまな角度からシミュレーションと解析を行い、屈折度数や乱視成分を簡単に測定できる「ウェーブフロントアナライザー」などの検査機器を取り揃えています。
また、白内障と同時に乱視を軽減するには、歪みやひずみが起こっている方向に合わせて、眼内レンズをセットしなければなりません。
この時、眼内レンズの角度が1度回転すると、せっかく乱視矯正の眼内レンズを入れても、乱視矯正の効果が3%失われてしまうと言われています。
したがって、乱視用眼内レンズを用いる白内障手術は非常にデリケートなため、あらゆる点で高度な手術技量が必要です。
和田眼科グループでは、より精度を高めて安心・安全な白内障手術を提供し、手術後の見え方の質をよくするために、次世代白内障手術機器「UNITY(ユニティ)」、眼科手術用顕微鏡「Proveo8」を使用しています。
これまでのところ、乱視矯正タイプの眼内レンズを用いた白内障手術においても、おおむね満足度のいく結果が得られており、スタッフ一同更なる研鑽に努める日々です。
なお、白内障手術で修正できるのは正乱視で角膜乱視成分になり、全ての乱視を矯正できるわけではありませんので、その点はご了承ください。
患者さまに「よく見える」と喜んでいただくために
和田眼科グループでは、さまざまな眼内レンズの選択肢をこれからも増やしていければと考えています。
もちろん、多焦点眼内レンズ、乱視矯正タイプの眼内レンズが魔法のレンズで絶対的な方法というわけではありません。
適応かどうかの精密な検査、患者さまのライフスタイルやご希望をよくうかがい、総合的に判断してのご提案ですのでご安心ください。
目の状況にもよりますが、最適な眼内レンズをお求めになりたい方のために、少しでも貢献できればと思います。
また、今津本院・夙川分院ともに、眼内レンズの選択を含めた白内障手術全般の無料説明会も、定期的に開催しています。
手術を受けられる方だけでなく、手術を検討されている方、白内障手術がどういうものか知りたい方などでも参加できます。
わからないことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
ご参考になれば幸いです。

