眼科ブログ

「視力1.0なのに見えづらい?」数字だけではわからない“目の見え方”の真実

健康診断で「視力1.0ですね」と言われて安心していませんか?
実は、“視力の数字”だけで、あなたの目の健康や見え方すべてがわかるわけではありません。

「1.0あるのに、どうしてこんなに見えにくいの?」と感じたことがある方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

“視力”と“見え方”の本当の関係について、少しまとめてみようと思います。

視力とは? ―「どれだけ細かいものが見えるか」を示す数字

視力検査で測る視力は、一般的に「どれだけ小さい文字や記号を見分けられるか」を表すものです。

たとえば「視力1.0」は、5メートル先のランドルト環の切れ目(右・左・上・下)が見える状態を意味します。

この数字だけを見ると、「1.0あれば問題ない」「0.7ならメガネが必要」といった印象を持たれる方が多いですが、実際は視力以外の要素も“見えやすさ”に大きく影響しています。

視力1.0でも見えづらい? ― よくある誤解

「視力1.0あるのに目が疲れる」
「メガネで矯正して1.2なのに、文字がかすんで読みにくい」
このような声は、眼科外来でもよく聞かれます。

実際、“視力の数値”が良好でも、以下のような原因で「見えづらさ」を感じることがあります:

  • 乱視やドライアイでピントが合いづらい
  • 白内障の初期症状で光がにじんで見える
  • コントラスト感度の低下で、文字がぼやけて感じる
  • 「まぶしさ(グレア)」で夜間の見え方がつらい

つまり、「視力1.0=よく見える」とは限らないのです。

見え方の質”を左右する要素とは?

「見える」にはいろいろな要素が関係しています。

特に以下の3つは、視力検査では測れない重要な要素です。

・コントラスト感度

白地に黒文字など、明暗の違いを認識する力のことです。

これが低下すると、新聞やスマホの文字が読みづらく感じます。

・まぶしさ(グレア)

白内障や乱視があると、光が拡散し、夜間運転時のヘッドライトや日中の太陽光が強くまぶしく感じます。

・調節力・ピント合わせの能力

年齢とともに衰える「調節力」が低下すると、近くと遠くの切り替えがスムーズにいかず、見えづらさが起きます。

視力だけで判断せず、“見え方の不調”は早めに相談を

視力検査の数字がよくても、「見えづらい」「疲れる」「光が気になる」といった違和感があるなら、何らかの目のトラブルが隠れている可能性があります。

特に注意したいのは以下のようなケースです:

・白内障の初期症状:視力は維持されても、光のにじみやかすみを感じる

・緑内障:初期は視力に変化がなく、自覚症状が出にくい病気

・眼精疲労やドライアイ:パソコンやスマホを長時間見る方に多く、視力は良好でも疲れやすい

まとめ ― 「視力の数字=視界のすべて」ではありません

私たちの“見え方”は、視力だけでなく、光の感じ方やピント調整、色やコントラストの認識など、多くの機能が支えています。
和田眼科グループでは、今津本院・夙川分院ともに、視力以外もチェックできる検査機器を取り揃えています。

数字だけでは測れない「自分の目の状態」を確認したいと思った時は、ぜひご相談ください。

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