眼科ブログ

強度近視の方へ──目の病気リスクと年代別の治療選択肢について

「強度近視」というと視力が悪いだけと思われがちですが、実はそれではありません。
強度近視は、将来の見え方に関わる重大な目の病気と深く関係しているのが特徴です。

さらに、年齢によって適切な治療の選択肢も異なります。
若い世代には視力矯正手術「ICL」、中高年世代では「白内障手術」が検討されるケースが多くなります。

今日は、強度近視と関わりの深い病気や、年代別の治療選択肢について、少しまとめてみようと思います。

強度近視とは?見えにくさ以上のリスクを抱える状態

強度近視(-6.0D以上)は、眼球が通常より前後に長く、網膜や視神経に慢性的な負担がかかっています。
この状態が進むことで、以下のような疾患リスクが高まります。

  • 網膜剥離
  • 網膜が薄く引き延ばされて破れやすくなります。
  • 光がチカチカ見える、黒い点が急に増えたなどの異常があれば早急に受診を。
  • 緑内障
  • 強度近視の方は、正常な眼圧でも視神経が障害される正常眼圧緑内障のリスクがあります。
  • 自覚症状に乏しいため、視野検査が非常に重要です。
  • 黄斑変性・黄斑出血
  • 網膜の中心(黄斑部)が障害されることで、視力低下や変視症(ものがゆがんで見える)を起こすことがあります。

年代別に考える「強度近視」の治療選択肢

◾ 20〜40代の方には「ICL(有水晶体眼内レンズ)」という選択肢

ICLは、角膜を削らずに眼内にレンズを挿入して視力を矯正する手術です。
強度近視にも対応可能で、将来的に白内障手術への移行もしやすいという特徴があります。

【ICLのポイント】
✅ 高度近視(-6.0D以上)にも対応
✅ レーシックが難しい角膜の薄い方にも適応可能
✅ 角膜を削らない可逆的な治療

◾ 50代以上の方には「白内障手術」が現実的な選択肢に

強度近視の方は、白内障の進行が早い傾向があります。
視力の変動、まぶしさ、見えにくさが出てきた場合、白内障が原因のことも。

白内障手術では、水晶体を取り除き、代わりに眼内レンズを挿入します。
最近では、強度近視にも対応可能な多焦点眼内レンズ(老眼対策含む)も登場しており、生活の質向上につながります。

【白内障手術のポイント】
✅ 一度の手術で近視や老眼の改善も目指せる
✅ 強度近視の方には、網膜剥離リスクへの慎重な配慮が必要
✅ 術後の合併症や、眼底疾患の早期発見にもつながる

強度近視の管理は「年齢とともに変わる選択」が大切です

強度近視の方は、生涯にわたって目の病気と向き合う可能性が高くなります。
20〜40代ならICLによる視力矯正を、50代以上では白内障手術を選択することが多く、どちらも専門的な検査と判断が重要です。

年1〜2回の眼科定期検査(眼底検査・視野検査・OCT

✅ 見え方の急な変化(飛蚊症・視野欠損・ゆがみ)に気づいたらすぐ受診

✅ 最新の治療選択肢を知り、自分に合った方法を選ぶことが視力維持のカギです

 

和田眼科グループでは、今津本院・夙川分院ともに、白内障手術と近視治療ICLに関する無料説明会を定期的に行っています。

目の健康を長く保つために、どうぞお気軽にご相談ください。

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