眼科ブログ
梅雨の時期は、湿気や気温の変化によって体調を崩しやすくなりますが、実は「目」も影響を受けやすい部位のひとつです。
ウイルスやアレルゲンの増加、視界の悪化による目の疲れなど、さまざまなトラブルが起こりやすくなります。
特に白内障をはじめとする加齢性の目の病気や、子どもの感染症、女性特有のホルモンバランスによる影響など、年齢や性別によって注意点は異なります。
今回は、梅雨に増える目の病気と、年代別・立場別の対策についてわかりやすく解説します。
① 流行性角結膜炎(はやり目)
アデノウイルスによる感染症で、非常に感染力が強く、梅雨の時期に患者数が増加。赤く充血し、目やに・痛み・腫れなどを引き起こします。
② アレルギー性結膜炎
湿度の高い梅雨は、ダニやカビなどのアレルゲンが増える時期。目のかゆみ、異物感、涙が止まらないといった症状が出やすくなります。
③ 白内障(中高年~高齢者)
梅雨のどんよりとした天候の中で、視界のぼやけ・まぶしさを強く感じやすくなることがあります。これが白内障の進行に気づくきっかけになることもありますので、おかしいと思ったら、早めに眼科専門医を受診しましょう。
④ 眼精疲労
雨が続くと屋内でのスマホ・テレビ・読書が増え、目の使いすぎから疲れやすくなります。ピントが合わない、かすむ、目が重いなどの症状に注意しましょう。
白内障は加齢に伴い誰にでも起こる可能性がある目の病気です。
梅雨時期は天候が悪く、暗く感じる場面が増えるため、視界のぼやけやまぶしさが一層気になりやすくなります。
また、視力低下による転倒事故のリスクも高まるため、白内障の進行に心当たりのある方は、早めに眼科で検査を受けましょう。
最近では、手術による視力回復だけでなく、老眼や遠視の改善も期待できる多焦点眼内レンズも選択肢の一つです。
対策ポイント:
中高年は白内障の初期症状が出始める時期でもありますが、同時にデスクワークやスマートフォンの使用時間が長い人も多いため、眼精疲労やドライアイにも注意が必要です。
梅雨時期は気圧の変化で自律神経が乱れやすく、目に不快感を覚える方も多いです。
対策ポイント:
女性は月経や妊娠、更年期などによるホルモンバランスの変化が目の状態に影響することがあります。
特に梅雨の湿気と体調の乱れが重なると、目の乾燥や充血が悪化するケースも。
また、コンタクトレンズを使用している方は、雑菌繁殖のリスクが高まるため注意が必要です。
対策ポイント:
小児は集団生活の中で感染症にかかりやすく、特に「はやり目」は学校や保育園で広がりやすい病気です。
また、目をこする癖や手洗いの不十分さも、感染リスクを高めてしまいます。家族内での二次感染にも注意が必要です。
対策ポイント:
梅雨の時期は湿気や温度変化によって、目にさまざまな不調が現れやすくなります。
特に白内障などの加齢性疾患、感染症、アレルギー、ドライアイなどは放置せず早めのケアが大切です。
和田眼科グループでは、年代やライフスタイルに合わせた検査・治療のご提案を行っております。
「なんとなく見えにくい」「目が重い」「子どもが目を気にしている」など、気になる症状があればお気軽にご相談ください。ご参考になれば幸いです。
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