眼科ブログ
「白内障って高齢者の病気じゃないの?」
そう思っている方は多いかもしれません。
たしかに、白内障は加齢とともに発症しやすい目の病気として知られています。
ところが近年、20代や30代の若い世代でも白内障になるケースが増えています。
とくにアトピー性皮膚炎をお持ちの方や、過去にステロイド薬を使用していた方は、若いうちから白内障を発症するリスクが高いことがわかってきています。
白内障とは、目の中でレンズの役割をしている「水晶体」が白く濁り、視界がかすんだり、まぶしさを感じたりする病気です。
通常は加齢とともに進行しますが、若い人でも次のような原因で発症することがあります:
アトピー性皮膚炎がある方は、炎症が目の周囲に波及したり、かゆみのためひっかいたりする強い刺激などが水晶体に影響して、白内障を引き起こすことがあります。
これらはすべて白内障の代表的な症状です。
20〜30代という若さでも、アトピーやステロイド治療の影響でこうした症状が出ることがあります。
現在のところ、白内障を根本的に治す方法は手術しかありません。
濁ってしまった水晶体を取り除き、「眼内レンズ」という人工のレンズを挿入することで視力を回復します。
この眼内レンズには大きく分けて以下の2種類があります:
若年層、とくに日常的にスマホ・パソコンを使う方や、仕事・趣味に視力をフル活用している方には、多焦点眼内レンズが選ばれるケースが増えています。
① メガネに頼らず、遠くも近くも快適に見える
スマホでLINE、PCで作業、休日はドライブやスポーツ…
そんな視距離がバラバラな現代の生活にぴったりなのが多焦点レンズです。
② 老眼も先回りでカバーできる
将来的に老眼が進んでも、多焦点レンズなら老眼鏡いらずの生活を実現できる可能性があります。
③ 見た目や生活の自由度が上がる
メガネのかけ外しを気にせず、ファッションもスポーツも思いきり楽しめるようになります。
「まだ若いから」と視界の不調をがまんしていませんか?
アトピー性皮膚炎やステロイド治療の経験がある方は、白内障が早く進行するリスクがあることを知っておくことが大切です。
そして、手術の際には単なる視力の回復だけでなく、これからの10年・20年を見すえた“見え方の質”にもこだわって眼内レンズを選ぶことが、若年層にはとても重要です。
和田眼科グループでは、今津本院・夙川分院ともに、白内障無料説明会、眼内レンズ無料説明会を定期的に開催しています。
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