眼科ブログ
「最近、ボールが見づらい」「まぶしくて距離感がつかめない」
ゴルフやテニスの際に、そんな悩みを感じたことはありませんでしょうか。
年齢のせいで老眼だから仕方ないとお思いになられるかもしれませんが、もしかすると白内障が原因かもしれません。
白内障とは、目の中の水晶体が濁ってくる病気で、視界がぼやける・まぶしく感じる・コントラストが低下するなどの症状が出ます。
これは日常生活だけでなく、スポーツを楽しみ際にも影響を及ぼします。
視覚の情報は、運動パフォーマンスに直結します。
だからこそ、“見える”ことは、スポーツを楽しむうえで不可欠なのです。
白内障の手術では、濁った水晶体を取り除き、代わりに「眼内レンズ」を挿入します。
その際に選べるレンズは、大きく分けて単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの2種類です。
単焦点と多焦点の違い
種類 |
見える距離 |
メガネの必要性 |
特徴 |
単焦点レンズ |
1つの距離のみ(例:遠く) |
近くを見るときに必要 |
保険適用。価格を抑えられるが不便も。 |
多焦点レンズ |
遠くも近くも見える |
基本的にメガネ不要 |
自由診療もしくは選定療養。レンズによって費用が異なるが、生活の質が向上。 |
多焦点眼内レンズは、例えばゴルフであれば「遠くのフラッグ」「中距離の仲間」「手元のスコアカード」すべてにピントが合うレンズです。
これにより、スポーツ時にいちいちメガネをかけ直す必要がありません。
多焦点眼内レンズがスポーツ愛好家にとってメリットと言えるポイントは、主に次のようなものがあります。
・距離感の回復でスコアが安定
ボールの落下地点、グリーンの起伏、コートの端まで、正確に捉えることができます。
・メガネのストレスから解放
汗でズレる、曇る、落ちるなどの悩みがなくなるのは、アウトドアスポーツにとって大きなメリットと言えます。
・晴天下でもクリアな視界
白内障特有の「まぶしさ」が軽減されるため、プレイ中の集中力もアップします。
実際に術後検診でお話をうかがった際に、「ティーショットがぶれなくなった」「パットのラインがよく見えるようになった」と、ゴルフ愛好家の患者様からお喜びの声をいただくことがあります。
また、テニス愛好家の患者様からは、「サーブのトスが良く見えるようになり、しっかり打ち込めるようになった」といったご感想をいただいています。
多焦点眼内レンズは、自費診療もしくは選定療養であるため、単焦点眼内レンズと比較すると費用は高くなります。
しかし、メガネを作り替える費用と比べた場合や、「人生の後半もスポーツを楽しみたい」との思いから、コスト以上の価値を見出す方が増えているのも事実です。
白内障は、加齢とともにほとんどの方が罹患する病気ですが、「見えづらいこと」を我慢する時代ではありません。
むしろ、日々診療に携わっていて感じることは、「長年メガネにわずらわしさを感じていたけれど、白内障手術の際にメガネから解放されたい」と自ら多焦点眼内レンズを希望される患者様は、以前よりも多くなっています。
また、多焦点眼内レンズの選択肢も増えていますので、和田眼科グループではできるだけ多くの眼内レンズのラインナップ充実に努めています。
スポーツをもっと自由にできる視界の質の向上のお役に立てればと思います。
和田眼科グループでは、今津本院・夙川分院ともに、白内障手術および眼内レンズに関する無料説明会を定期的に開催しています。
わからないことがありましたら、ご相談ください。
ご参考になれば幸いです。
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