近視矯正治療「オルソケラトロジー」のメリット・デメリットについて
近視矯正方法には、いくつかの方法があります。
メガネやコンタクトレンズによる近視矯正が一般的ですが、ICLやレーシックなどの近視矯正手術という選択肢もあります。
和田眼科グループでは、特にICL治療に力を入れています。
最近では、「オルソケラトロジー」という手術を行わない近視矯正治療が注目されていて、今津本院・夙川分院ともに問い合わせが増えています。
今回は、オルソケラトロジーのメリット・デメリットについてご紹介します。
オルソケラトロジーの語源と意味
オルソケラトロジーの語源は、ギリシャ語です。
「オルソ=矯正」、「ケラト=角膜」、「ロジー=療法」という意味になります。
まず初めに、高酸素透過性コンタクトレンズという特殊なコンタクトレンズを就寝時に装用します。
そして、睡眠中に「角膜」の形状を「矯正」し、日中を裸眼で過ごすことができるようになる「療法」が、オルソケラトロジーです。
つまり、通常とは逆のコンタクトレンズの使い方をして、近視矯正を行う療法とお考えいただければ、わかりやすいかと思います。
オルソケラトロジーで裸眼視力が向上する理由
なぜ、コンタクトレンズを寝ている間に付けていることで、視力が改善するのかと思う方も多いかもしれません。
例えば、ジーンズやブーツなどを買って使用する時、自分にフィットする「くせ」や「かた」が自然についていきます。
それと同じように、角膜も長い時間コンタクトレンズを装用することで、「くせ」や「かた」が付きます。
オルソケラトロジーは、この「くせ」や「かた」を利用した近視治療です。
特殊なコンタクトレンズを装着して寝ている間、角膜の形を変えることで網膜にきちんとピントが合うようにし、日中の裸眼視力向上に繋げています。
一定の形になると、それをしばらく保つという角膜の性質をうまく利用した近視治療なのです。
オルソケラトロジーのメリット・デメリット
オルソケラトロジーの主なメリット・デメリットは次の通りです。
<メリット>
・手術が必要ないということ
・日中はメガネやコンタクトレンズが必要なく裸眼で生活できる
・スポーツを楽しみたい方、メガネやコンタクトレンズが煩わしい仕事の方でも安全に治療を行うことができる
<デメリット>
・効果が半永久的に続くわけではないこと
・強度近視、強度乱視の方は矯正できないケースがあること
・通常のコンタクトレンズと同じくらい感染症などのリスクがあること
その他、「毎日装用する必要があること」「定期検査が必要であること」も、治療を検討する際に考慮しておきたいポイントです。
個人差はありますが、通常は装着開始から一週間程度で、裸眼で生活するのに十分な視力を得ることができます。
持続時間はだいたい8時間から36時間ぐらいで、装着している期間が長くなれば、それに伴って持続時間も長くなります。
一人ひとりの角膜の形状に合った専用コンタクトレンズを装着する治療ですから、当院では精密に患者様の角膜の状態や形状を検査しています。
また、当院がオルソケラトロジー療法で採用している特殊コンタクトレンズは、米国FDA・ヨーロッパCEマーク認可の長年世界各国で使用実績があり、日本の厚生労働省に効果と安全性が認可されている「マイエメラルド」というレンズです。
日本国内でも取扱い実績No.1のレンズで、角膜にやさしいレンズ素材であるボシュロム社のBostonシリーズが採用されています。
レンズの取り扱い方法は一般のハードコンタクトレンズと同様で、夜間に装用するレンズですから、ホコリやゴミなどが入る心配はありません。
レンズを紛失しにくく、日中にコンタクトレンズを装用する必要がないため、目への負担を軽減できる点も特徴です。
和田眼科グループでは初診の方を対象に、オルソケラトロジー治療の事前受付も行っています。
オルソケラトロジーは自費診療ですので、初回適応検査は6,000円(税込6,600円)です。
詳しくはお電話かHPを通じてお問い合わせください。
若年層で近視にお悩みの方の場合、ICLなど手術による近視治療は適応外ですし、手術に抵抗がある方もおられると思います。
オルソケラトロジーは手術をしない近視治療ですので、適応であれば誰でも比較的取り組みやすい治療法です。
特に仮性近視の方や角膜が柔らかい若年層の方にとっては、近視治療の選択肢のひとつとして、ご検討いただければ幸いです。

