眼科ブログ
兵庫県西宮市にある和田眼科の院長、和田佳一郎です。
当院の特徴は、白内障・ICL・網膜硝子体を中心に、手術に注力している点です。
なかでも、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は、年々実績を伸ばしております。
医療技術・医療機器の進歩で、白内障手術は比較的短時間で行うことのできる日帰り手術です。
それだけに、医師の技術や経験がダイレクトに反映される手術でもあり、当院では白内障手術の安全性をより高める取り組みに注力しています。
今日は、白内障手術に欠かせない眼科顕微鏡について、少しまとめてみたいと思います。
白内障手術はもちろんのことですが、ICL・網膜硝子体手術などいわゆる「内眼手術」と呼ばれる手術は、目の中で繊細な器具を用いて行う手術です。
なかでも、多焦点眼内レンズの進化に伴い、老眼や乱視までも治療範囲となっている白内障手術の安全性をより高めるには、手術を行う医師の安定した視野を確保することが何よりも欠かせません。
手術を行う医師にとって、顕微鏡は「目」と同じ役割を果たします。
顕微鏡が「よく見える」ことによって、手術の正確性および安全性をより高めるだけでなく、患者様に体の負担が少なくて済む低侵襲な手術を提供することができます。
そのため、当院では眼科手術用顕微鏡のライカ社「Proveo(プロベオ)8」を導入しています。
多くの場合、手術日には白内障、ICL、網膜硝子体など、さまざまな眼科手術を行います。
この時、症例によって、光量や焦点などの設定が違います。
「Proveo8」の1つ目のメリットは、事前にそれぞれの手術ごとに光量や焦点などの設定が可能なことです。
機器を調整する手間が省けますので、患者様をスムーズに手術室にご案内できます。
また、手術スタッフが手術に集中できることは、患者様のケアをより的確に行えることに繋がります。
「Proveo8」の2つ目のメリットは、4本の同軸LED照明と革新技術によって、高解像度で焦点深度の深い画像が得られることです。
これによって、より細かな部分の観察や、さらに精密な手術が可能になります。
このように、手術中は「Proveo8」を用いて患者様の目の中を確認し、安心・安全な白内障手術の提供に努めています。
さらに硝子体手術の場合、広角眼底観察システム(BIOM®)と組み合わせることで、眼底全体の状態を俯瞰できるため、今まで以上に安全かつ効率的な手術が可能です。
「Proveo8」の3つ目のメリットは、手術スタッフが同一画像を共有できることです。
上の写真のように、手術を担当する医師が見ている画像を、すべての手術スタッフが見ることができます。
そのため、助手や看護師が手術の進行状況を把握しやすく、よりスタッフが一体となったチーム医療を患者様に提供することが可能です。
こうした医療機器を導入し、白内障手術の安全性をより高めているのが、当院の白内障手術のこだわりです。
白内障手術を検討する上で大切なことの一つは、白内障手術の安心・安全性を患者様やご家族の方にご理解いただくことです。
実際、「もっと早く手術しておけばよかった」とご感想をいただくことも珍しくありません。
また、患者様が手術後に求めておられる見え方に、できるだけ近づけられるよう、単焦点・多焦点に関わらず、白内障手術に使用する眼内レンズのメリット・デメリットをよく理解していただき、ご自身に合った眼内レンズをお選びいただくことです。
当院では白内障手術無料説明会、眼内レンズ無料説明会を定期的に開催しています。
わからないことがありましたら、ご相談ください。ご参考になれば幸いです。
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